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Y航空も、マイレージの上級メンバーと正規エコノミー運賃客用にエコノミー・プラス席を用意、エコノミークラス内の差別化をしている。
Jも二〇〇三年五月から、プレミアムーエコノミーを導入、四クラス制になった(機材、ルートによっては三クラスだが)。
 日本の国内線はずっとモノクラスだったが、一九八六年にスーパーシートが導入されて以来ニクラス制になった。
アメリカの国内線には三クラスも多いが、日本では旧JAS(日本エアシステム)が、ボーイング777の就航を機に、レインボークラスを加えて三クラスとした例があるだけだ。
シートレイアウト次にシートのレイアウト、座席配置を見てみよう。
シートをキャビン内にどのようにレイ141アウトするか(シートーコンフィギュレーションという)は、安全性、快適性、そして経済性の面から、エアラインにとってはきわめて重要なファクターだ。
 かつてのシートは、一脚あるいは二脚ずつ、直接キャビンの床にボルト止めされていた。
でもそれは昔の話、現在ではシートは床面に設置されたレール(シートートラックという)の上に固定される。
そしてクラスによって、各シートのピッチ(前後の間隔)を任意に設定することができるようになっている。
このピッチ、以前はファーストでI〇〇センチ、エコノミーで八六センチが標準とされた時代もあったが、近年の競争激化で、ビジネス、ファーストで一四〇センチ、一五〇センチが当たり前になっている。
エコノミーは、相変わらず九〇センチ前後に止まっているが。
 また横一列のシート配置も、シートートラックの敷き方によって、二×二×二とか、三×四×三とか任意に決めることができる。
したがってシートーコンフィギュレーションは、機種ごとに異なるし、同じ機種でも違う場合がある。
エアラインによって違っているのはもちろんだ。
 たとえばJのB747-400の例。
 ロンドン線、ニューヨーク線に就航のジャンボは、新しい四クラス制で全三二三席仕様。
一番前がニュー・ファーストクラスで、それぞれが個室感覚のシートによる、セパレート配置で計一〇席、その後方とアッパーデッキ(二階席)がビジネスのCLUBANA(ニュースタイル)。
 一階席は二×三×二配置六列で計三九席(一列のみ二×二)、アッパーデッキは二×二配置の五列半で計二二席、ビジネス計六一席。
その後方が新設のプレミアムーエコノミークラスで、二×四×二の新配置三列、計二四席だ。
 トイレで仕切られたその後方が、エコノミークラス。
席がない部分や、最後尾の中央四席だけの部分、胴体が細くなっている後部の二×四×二配置もあって、計二二三席になっている。
 同じB747でも三クラス制のパリ線の場合は、コンフィギュレーションが違う。
一階席前から、ファーストクラスは一四席。
ビジネスが一階に二×三×二で六三席、アッパーデッキに二×二で二四席の計七七席、エコノミーは三×四×三が基本で計二二八席、全三一九席の仕様となっている。
 一部の富裕層が顧客のファーストクラスは一般に固定的だが、ルートによって(また季節によっても)ビジネス客が多かったり、エコノミーのツーリストが多かったりする。
それらを勘案してコンフィギュレーションを決めたり、機材を決めたりすることが、採算性に大きく関係してくるわけだ。
 最初のシートは籐椅子 このあたりでシートそのものに目を向けてみよう。
 現存する最古の旅客用シートは、一九一九年に就航したパントリー・ページO/400で使われたものだという。
爆撃機を改造して旅客機にした機体で、客席数は一四たった。
籐細工の椅子で、詰め物をした薄い人工皮革製の背当てが付いているというだけのものだ。
 籐椅子はエアライン黎明期二〇年代の定番である。
フランスのファルマン60も籐椅子だった。
オランダのフォッカーFⅦも、ドイツのユンカースル52も、アメリカのフォードートライモーターも、初期のシートは籐椅子。
理由の第一は、シートの軽量化にある。
 その後、空のプルマン(豪華列車)をめざした旅客機の座席は急速に発達し、アームストロングーホイットワースーアーゴシーなどの、豪華なソファタイプが登場した。
箱型のキャビンをクラブの談話室並みの内装で飾り、アームチェアやソファのシートを配置した。
ただし騒音と振動がひどく、暖房もなかったから、乗り心地のほうはその豪華さに追いついていなかった。
 豪華さで代表的なのが、オランダで設計されアメリカで作られた、ウェスタンーエアーエクスプレス(TWAの前身)で、一九三〇年から使われたフォッカーF.32だろう。
 キャビンは四つのコンパートメントに分かれ、そこに何とワニ皮張りのシートを配した。
スチュワード呼び出しボタン、読書灯、リクライニング機能が付き、また折りたたみ式の食事用テーブルも用意され、各コンパートメントのシートをベッドに変更することも、カウチを備えたラウンジに模様替えすることも可能だった。
当時は究極の豪華さといわれたが、採算性が悪く活躍は二年ほどで終わった。
 航空機らしい軽量で実用的な、スチールパイプ製のシートが使われるのは、空気力学的な設計が導入されて、キャビンがよりシンプルに、機能的(防音や空調も含めて)になる一九三〇年代以降だ。
 一九三〇年にはじめてスチュワ上アスが搭乗した、アメリカのボーイング80は、まだ箱型のキャビンだったが、そのシートはスチールパイプにファブリック張りで、シートベルト付き、四段階のリクライニングもできるという、次の時代を予感させるものだった(ボーイング社白身が設計製作)。
背後の部分にはポーチが付いていて、そこに地図やポストカード、飛行機酔いのための嘔吐袋(現在よりもはるかに必需品だった!)が入っており、床にボルト止めで固定された。
その後のボーイング247やDC-3では、空力設計による胴体の機能的なキャビンに、背にもアームレスト(肘掛け)にも詰め物が入った実用的で快適なシートが配置され、現在に続く原型がほぼ出来上がった。



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